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「2024年11月新料金」kintoneの料金は高い?高く感じる理由とコスパの良い活用方法を解説

投稿日:2024年9月3日

ビジネスアプリ作成のクラウドサービスであるkintoneは、さまざまな業種で活用が進んでいます。プログラミング不要で高度なシステムを構築できる便利なサービスですが、導入を検討する際には、料金が少し高く感じるかもしれません。

そこで本記事では、kintoneの料金が高く感じる理由と、「フォームブリッジ」というkintone連携サービスを活用してコストを抑えながらkintoneを利用するためのポイントをご紹介します。

kintoneやフォームブリッジの導入を検討している方、また業務効率化のクラウドサービスをお探しの方は、ぜひご参考ください。

 

kintoneの料金プラン

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するクラウドベースのビジネスアプリ作成サービスです。100種類以上の業種や業務別のサンプルが用意されており、これらを自由に組み合わせることで、高機能なアプリを簡単に作成することができます。

プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップで操作可能な点が特徴です。

kintoneを導入することで、顧客情報や売上データなどの日々更新される膨大な情報を、リアルタイムで迅速に一元管理できます。さらに、複数人での情報共有やチャット、コメントの送受信も可能です。高度なセキュリティも備えられており、データ管理とコミュニケーションツールの機能が統合されたビジネス業務アプリとして、安全に利用できます。

 

kintoneは、さまざまな料金プランを提供しており、単発のプロジェクトから社内の管理基盤まで、チームの規模に関わらず導入しやすくなっています。

初期費用は不要で、契約は1ヶ月単位での解約や更新が可能です。最低10ユーザーから利用を開始でき、その後は1ユーザーずつ追加できます。また、オプションでセキュリティ強化サービスやディスク増量サービスも選択可能です。

料金プランには、ライトコースとスタンダードコース、ワイドコースの3種類があり、ニーズや規模に合わせて最適なプランを選ぶことができます。

参考 kintone料金ページ

ライトコースの料金は、1ユーザーあたり月額1000円(税抜)、年額12,000円(税抜)です。

このプランには、データベース機能を活用してデータの蓄積、一覧表示、検索が可能な「アプリ」が200個まで、プロジェクトやタスクの管理に必要な「スペース」が100個まで利用できます。また、取引先や顧客を招待する「ゲストスペース」を100個まで作成でき、こちらの料金は月額700円(税抜)、年額8,400円(税抜)です。

ただし、ライトコースではAPI、JavaScript、プラグイン、Webhookの利用ができず、外部サービスとの連携やカスタマイズが制限されています。使用機能や容量に制限があるため、小規模なプロジェクトや中小企業に適したプランです。

 

スタンダードコース

スタンダードコースの料金は、1ユーザーあたり月額1,800円(税抜)、年額21,600円(税抜)です。

このプランでは、アプリが1,000個、スペースが500個まで利用でき、ゲストスペースも500個まで作成可能です。ゲストスペースの料金は、月額1,440円(税抜)、年額17,280円(税抜)です。

ライトコースとは異なり、スタンダードコースではAPI、JavaScript、プラグイン、Webhookの利用が可能で、外部サービスとの連携やカスタマイズが行えます。豊富な機能と容量を提供し、大規模なプロジェクトや企業に適しています。

さらに、30日間の無料トライアルで、スタンダードコースの機能を試すことができます。

 

 ワイドコース

ワイドコースは新設されたコースです。料金は、1ユーザーあたり月額3,000円(税抜)、年額36,000円(税抜)です。

このプランでは、アプリが3,000個、スペースが1000個まで利用でき、ゲストスペース1000個まで作成可能です。ゲストスペースの料金は、月額1,440円(税抜)、年額17,280円(税抜)です。

スタンダードコースと同様にAPI、JavaScript、プラグイン、Webhookの利用が可能で、外部サービスとの連携やカスタマイズが行えます。豊富な機能と容量を提供し、大規模なプロジェクトや企業に適しています。

ただし最小契約ユーザー数が1000ユーザーになるため従業員が多い企業でしか導入は難しいかと思います。

 

なぜkintoneの料金が高いと感じるのか

kintoneは業種を問わず、幅広い業務の効率化に貢献する非常に価値の高いサービスですが、料金については検討が必要です。ライトコースは月額1000円(税抜)、スタンダードコースは月額1,800円(税抜)と設定されていますが、これが高いと感じる場合もあります。

そこで、kintoneの料金が高く感じられる理由について詳しく見ていきましょう。

 

ユーザー数単位で料金が発生するため

kintoneの料金プランは、ライトコースとスタンダードコース共に、最低10ユーザーから契約でき、その後はユーザー数に応じて追加料金が発生します。

たとえば、月額1,800円(税抜)のスタンダードコースを100名の社員全員が利用する場合、月額18万円以上の費用がかかります。このように、会社の規模やユーザー数が増えるほどコストも増大し、高いと感じる可能性があります。

また、kintoneの導入効果を実感している企業でも、全社員に展開するとなると、そのコストを考えて導入を躊躇するケースが多いかもしれません。

 

同業他社でより安いプランで提供しているサービスがあるため

kintoneは、他のクラウドサービスに比べるとやや高額に感じるかもしれません。特に、kintoneのスタンダードコースが月額1,800円(税抜)であるのに対し、より安価なサービスも多く存在します。

たとえば、Microsoft 365 Business Basicは月額650円(税抜)で、1TBのクラウドストレージOneDriveや、最大300人までのオンライン会議、通話・チャットが可能なTeams、そしてWebおよびモバイル版のOfficeアプリ(Outlook、Word、Excel、PowerPointなど)を利用できます。

また、月額300〜500円程度でチャット機能やスケジュール管理、オンラインストレージに特化したサービスも多数存在し、中には無料で利用できるものもあります。これらの価格と比較すると、kintoneの料金が高いと感じることもあるでしょう。

 

kintoneを活用するメリットが明確ではないため

kintoneの料金が高いか安いかは、最終的には投資対効果によって判断されるべきです。しかし、業務効率化ツールは使用を始めてから効果を実感するまでに一定の時間が必要です。そのため、導入前には具体的なメリットが見えにくく、単に月額費用が高く感じてしまうこともあるでしょう。

投資対効果を評価するには、月額料金とユーザー数を基に、どれだけの業務効率化や生産性向上が期待できるかを計算する必要があります。kintoneでは、アプリの数が1個であっても100個であっても月額料金は同じです。そのため、ツールを効果的に活用することが重要です。

もし1つのアプリであっても、月額料金分の価値をしっかり感じられるなら、投資対効果が高いと言えるでしょう。

 

コストをなるべく抑えてkintoneを活用する方法がある

kintoneの料金プランは、ライトコースとスタンダードコース共に、5ユーザーから契約が可能で、その後はユーザー単位で料金が発生します。

ただし、kintoneと連携できるサービスの中には、kintoneライセンスを持たないユーザーでもレコードの追加や情報の閲覧ができるものもあります。これらのサービスはユーザー単位ではなくドメイン単位で料金が発生するため、ユーザー数の増減によるコストの変動がありません。

このような連携サービスを導入することで、kintoneのトータルコストを抑えつつ、効果的に活用することが可能です。以下に、kintoneに直接データを保存できるWebフォームサービス「フォームブリッジ」の特徴を紹介します。

 

kintone1ドメインにつき1環境の契約になるためkintoneのユーザー数に影響されない

フォームブリッジを利用する際は、スタンダードコースのkintoneのドメインごとにフォームブリッジを1つ契約する形になります。この料金はユーザー数に依存せず、一律のため、ユーザーが増えてもコストが変動せず、経済的です。

フォームブリッジの料金プランは、ライトコース、スタンダードコース、プレミアムコース、プロフェッショナルコースの4種類が用意されています。

最もリーズナブルなライトプランは、月額6,000円(税抜)、年額68,400円(税抜)で導入可能です。また、初期費用や解約費用は発生しません。

フォームへの入力はkintoneユーザーでなくても可能

フォームブリッジで作成したフォームは、kintoneのユーザーでなくても入力することができます。これにより、お問い合わせフォームやアンケート、採用フォームなどを通じて、幅広い人々から情報を収集したり、多くの求職者を募ったりすることが可能です。

 

kintoneユーザーでなくてもレコード編集が可能

フォームブリッジで入力されたデータは、自動的にkintoneに保存されます。さらに、「kViewer」を利用することで、kintoneのライセンスを持っていないユーザーでもkintone内の情報を外部に公開し、閲覧できるようになります。

 

さらに、フォームブリッジとkViewerを連携させることで、回答者自身が自分の入力内容を確認したり、修正したりすることが可能になります。

月額一律の料金で豊富な機能

フォームブリッジは、月額固定料金で以下の豊富な機能を提供しています。まず、ユーザーはマウスやキーボードの簡単な操作で、無制限にフォームを作成できます。作成したフォームのURLや埋め込みコードが自動生成されるため、これをQRコード化してメールで送信したり、自社のウェブサイトに掲載したりすることが可能です。

フォームのデザインや機能は自由にカスタマイズでき、条件分岐やステップフォームを設定することができます。また、多言語表示や投稿数制限、公開期限を設けることもできるため、多様なニーズに応じたフォームを作成することができます。

さらに、フォームへの入力内容は一時保存ができ、入力後には自動で返信メールを送信することができるため、回答者にも管理者にも使いやすいフォームを提供できます。

 

kintone連携サービスを併せて運用してkintoneをもっと便利に活用しよう

今回は、kintoneの料金が高く感じる理由と、kintone連携アプリ「フォームブリッジ」を利用してコストを抑えつつkintoneを活用する方法について解説しました。

kintoneの料金が高く感じられるかどうかは、活用方法や費用対効果によって異なります。具体的には、導入する機能やユーザー数に応じて、費用対効果が変わるため、一概に高いとは言えません。

また、フォームブリッジに加えて、kViewerやkMailerなど、ユーザー単位ではなくドメイン単位で契約できる連携サービスが多数あります。これらのサービスを併用することで、トータルコストを抑えつつkintoneの機能を最大限に引き出すことができます。

kintone連携サービスでお悩みの際はトムスにご相談ください。