『38万㎞移動するか、月を目指すか』組織と個人のゴールを結ぶOKRとは
クラウドラボの荒木です!
OKRという言葉を聞いたことはありますか?
こちらはGoogleやFacebook、国内だとメルカリなどが導入している今注目の目標設定/管理手法の一つです。
今まで当たり前だった行動が再定義され、働く人の価値観が多様化する中で組織と個人のベクトルをそろえる必要性が高まってきました。
会社はどこに向かっているのか?私もその方向に向かっているのか?
本コラムではこれから地方企業でも主流になるかもしれないOKRという目標設定/管理手法のご紹介をさせていただきます!
OKRとは
Objectives and Key Resultの略です。Objective=目的(ゴール)Key and result=主な結果
まずは組織として目指したいゴールを設定し、それを達成するために必要となる主な結果を設定。
その後に、組織を構成する部署に対してなぜこのゴールを達成したいのか、そのために必要な結果を説明。
部署としては、組織のゴールを見据えたゴールとそれを達成するために必要となる主な結果を設定。
そこから個人に同じように浸透/設定させていくイメージです。
このようにまずは組織としてのゴールを設定し、上層から下層へ説明と設定を行っていくことで社員の目線と組織の目線をすり合わせていきます。
それではOKRを構成するObjectiveとKey and Resultについて詳しく説明していきます。
「Objective」ムーンショットという壮大な目標設定
地球から月までの距離って知ってます?38万4400kmだそうです。
さて、上司に「38万4400㎞移動しろ」って言われたらどうしましょう。
たぶんこんな顔になると思います
⇒(;・∀・)ハ?
一方で「月からの景色見たいから月に行こう。そのためにクリアしなければいけない具体的な君の目標はこれなんだけど、どう思う?」って言われたら、こんな顔になると思います⇒(。+・`ω・´)キリッ
このように壮大且つ具体的にイメージができて、頑張れば実現できるかも?くらいの挑戦的な目標をムーンショットといいます。(突然38万kmなんて言われても意味が分かりませんもんね。ざっくり、うまい棒34.5億本分です。)
アメリカのケネディ元大統領が「月に行く」を目標に掲げ、アポロ計画を策定・実行したことで見事、アメリカは月に到達し付随して様々なアメリカの技術が全体的に伸びたという話がムーンショットという名前の由来といわれています。
Objectiveとして設定する目標はこのムーンショットにすることが好まれます。
OKRの目的は組織全体の成長なので、簡単に達成できそうな目標ではなく、背伸びしてやっと届くかな?くらい目線を上に向けた方がよいためです。
そのため、OKRは人事評価に直結させない方がよいともいわれています。
だって、目標達成=給料アップだったら簡単な目標にしません?(私だったら100%します(/・ω・)/)
そのためOKRとは別にインセンティブやボーナスの基準を柔軟に設定している企業様もあります。
皆様の会社のムーンショットはなんですか?
「Key and Result」曖昧な答えなんていらない。はっきりしてよ!
世の中には曖昧なままの方が美しいモノもありますが、Key and Resultは違います。はっきりしましょう。
Key and Result はObjectiveまでの道のりの進捗を図るための具体的な指標として設定します。
そのため、数値目標のように定量的に把握のできるものや、達成度合いをYES or NOで判断ができるものが好ましいです。
月まで行くって時に「いい感じのロケットの設計図作る」をKey and Resultにしたところで、いい感じってなんやねん!ってなりますからね笑
あとは、設定しすぎても実行が難しくなって混乱してしまうので大体3つくらいの設定が好ましいです。
在宅勤務や副業・兼業など「働く」という行為に対するとらえ方が多様化してきています。
そんな時に自分が所属している会社が何をゴールに動いているのかを把握し、自分自身の行動が紐づいているかいないかで、チームとして発揮するパフォーマンスやESの度合いなどが変わってくるのではないかと思います。
現在弊社トムス社内でもこのOKRプロジェクトがリアルタイムで進行中です。
どうやって進めているのか話を聞いてみたいなどありましたらお気軽にお問合せいただけましたら幸いです。