「kintone」と「RICOH kintone plus」の違いって?どちらが使いやすいの?
幅広い活用ができることで利用企業数が年々増えているクラウドツールの1つとして、サイボウズ株式会社が提供をしている業務改善プラットフォーム『kintone』がございます。実際に、現時点で約26,000社の企業がkintoneを導入しています。
2022年10月に提供が開始された、サイボウズ株式会社と、株式会社リコーが提供する業務改善プラットフォーム『RICOH kintone plus』をご存知でしょうか?
こちらの記事では『kintone』と『RICOH kintone plus』の違いや、どちらの方が使いやすいのかなどをお話させていただきます。
RICOH kintone plusとは?
kintoneとRICOH kintone plusの違い
『kintone』と『RICOH kintone plus』には大きな違いがございます。
料金価格について
通常の『kintone』はスタンダードコースとライトコースの2種類のプランから選ぶことができ、スタンダードコースの場合は1ユーザー月額1,500円、ライトコースの場合は1ユーザー月額780円となっております。
反対に『RICOH kintone plus』はスタンダードコースのみとなっていて、1ユーザー月額1,500円です。
またどちらにもお試し期間があり、30日間すべての機能を無料で利用できるアカウントを作成することができます。
通常の『kintone』のメリットとしては、ライトコースプランという月額780円の低価格で運用を始めることができる点です。
プラグインの搭載について
『kintone』と『RICOH kintone plus』にはどちらも外部サービスとの連携、プラグイン、および拡張機能を利用することが可能です。※外部サービスとの連携、プラグイン、および拡張機能はスタンダードコースのみで利用が可能です。
拡張機能は別途契約が必要になり、中には無料で利用できるものもございますが、月額で費用が発生するケースも多く、月額 約5,000 円~10,000円のものが多いです。
『RICOH kintone plus』の場合は、RICOH kintone plus 独自開発の3つプラグインが、予め搭載されています。
3つのプラグインについて
①RICOH 自動採番プラグイン
日付「YYMMDD-001」や部署名「自部署ー001」などのように任意の形式で、自動で採番・版管理が可能です。
②RICOH カンタン検索プラグイン
氏名や住所など多様な条件での情報検索が可能になり、簡単に必要な情報にアクセスできます。
③RICOH 帳票作成プラグイン
取引先名や積み上げ品目、金額等をRICOH kintone plusのアプリにレコード登録しておくだけで、あらかじめ設定しておいた見積書フォーマットに従って、該当レコードの内容をそのまま転記・出力できるようになります。
通常の『kintone』には予め搭載されているプラグインはありません。プラグインを利用したい場合は、まず利用したいプラグインをダウンロードし、kintone環境に追加する必要があります。『RICOH kintone plus』に予め搭載されている3つのプラグインは、追加料金などもなく、すぐに利用できる点が魅力です。
3つのプラグインを実際に利用してみました
①RICOH 自動採番プラグイン
標準のkintoneの場合では、1,2,3,4…と数字の連番で採番をする形になりますが、RICOH自動採番プラグインを利用すると、任意の様々な形式で自動採番ができるようになります。
例えば日付を入れて「YYMMDD-001」や部署名を入れて「自部署ー001」などのように様々な形式で自動採番が可能です。顧客IDや見積番号、請求番号といった重複してはいけない番号を自動的に登録してくれます。
▼『RICOH 自動採番プラグイン』の詳しい設定方法はこちらから
②RICOH カンタン検索プラグイン
標準のkintoneで、レコードの中から必要な情報を検索したい場合は登録されたレコード全てを対象として検索を行う必要があります。kintoneの絞り込みは機能豊富ですが、選択を繰り返し行う為操作が複雑です。
RICOHカンタン検索プラグイン利用すると、一覧画面の上部に検索窓を表示させることができます。氏名や住所など条件別での検索が可能になり、検索フィールドに文字を入れて検索ボタンを押すだけで簡単に必要な情報にアクセスできます。
▼『RICOH カンタン検索プラグイン』の詳しい設定方法はこちらから
③RICOH 帳票作成プラグイン
標準のkintoneでは、登録されたレコードの内容をそのまま見積書や注文書など必要なフォーマットに帳票出力することは出来ません。
RICOH 帳票作成プラグインを利用すると、アプリ内に「帳票作成」ボタンが表示されるようになり、「帳票作成」ボタンを押すとあらかじめ登録しておいた見積書フォーマットに従って該当レコードの内容をそのまま転記・出力できるようになります。
また、「帳票作成」ボタンを押した際に、該当レコードの添付フィールドに帳票のファイルが自動的に追加されますので管理もしやすいです。
▼『RICOH 帳票作成プラグイン』の詳しい設定方法はこちらから
kintoneとRICOH kintone plusどちらを選ぶべきか
標準機能だけ利用できればいい、ライトコースプランでなるべく低価格で運用したいという方は通常の『kintone』がおすすめです。
業務上、自動採番や、データを簡単に検索したい、帳票出力が必要という方は『RICOH kintone plus』がおすすめです。
どちらのツールにも無料トライアルが用意されているため、どちらか迷う場合には一通り利用してみてから導入することもおすすめです。
まとめ
今回は業務改善ツールである『kintone』、『RICOH kintone plus』の特徴を解説しました。
クラウドラボでは、皆様の業務改善やDX推進に関するご相談・質問・ご依頼を受け付けております。『kintone』そして『RICOH kintone plus』どちらでも開発や支援を担当いたします。
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