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COLUMお役立ちコラム

2025年3月11日

kintoneとは?概要や特徴をわかりやすく解説

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するクラウド型の業務アプリ構築サービスです。アプリ開発の知識がない方でも、オリジナルのビジネスアプリを、ノーコードで簡単に開発できるのが特徴です。

業務で発生するデータやコメントを一元管理できるため、情報共有や業務効率化を強力にサポートします。近年、多くの企業で業務効率化ツールとして導入され、現場のニーズに応じた活用が進んでいます。

本記事では、kintoneの概要や特徴、活用事例などを詳しく解説します。

【この記事で分かること】
・kintoneの概要がわかる
・kintoneがなぜ多くの企業に導入されているかわかる
・kintoneでできることがわかる

kintoneとは

kintoneは、業務のシステム化や効率化ができるアプリをノーコードで作れるサービスです。プログラミングの知識がない方でも手軽に利用できるのが特徴です。

フルスクラッチ開発よりも低コスト、専門システムより柔軟、かつExcelよりも多機能で、2023年には導入企業が30,000社に達しました。また、東証プライム上場企業の3分の1が導入しており、実績豊富な企業に選ばれていることが分かります。活用されている分野も、卸売業・小売業、製造業、情報通信業、サービス業、建設業など、多岐にわたります。

「日経コンピュータ2024年9月5日号 顧客満足度調査2024-2025※」では、業務効率化・内製支援ソフト/サービス部門で1位を獲得しました。さらにHDI-Japan主催格付けベンチマークでは最高評価の3つ星を獲得するなど、高い評価を得ています。

※参照:日経クロステック公式HP

kintoneの仕組みと使い方

kintoneは、「アプリ」という業務システムを作成・運用する、クラウド型のサービスです。

例えば、日報や案件管理、タスク管理などのアプリを作成し、それぞれのアプリで各業務を管理します。

各アプリにはデータベースとしての機能(データの蓄積、閲覧、検索)と、メンバー間でコミュニケーションできる機能がついています。また、アプリで蓄積したデータは、別のアプリとの連携が可能です。

アプリの作成はノーコードでドラッグ&ドロップでできる仕組みになっており、業務に必要な項目を選んで構築できます。パーツは28個用意されているため、幅広い業務に対応可能です。

主要な業務についてはサンプルアプリというひな型が用意されています。最初のうちは、このサンプルアプリの流用する形が良いでしょう。

>>kintoneの基本的な使い方を徹底解説!上手に活用して企業の生産性向上を

kintoneでできること・具体的な活用例

kintoneはカスタマイズ性が高く、連携できる外部ツールも豊富なので、さまざまな業務に活用できます。代表的なものは以下の通りです。

※クリックで各項目の詳細ページが確認できます

また、全社で使用する場合、部門ごとに使用する場合でそれぞれ以下のような使い方もできます。

【全社での活用】

機能 活用事例
社内通達 ・全社ポータル
・社内指示/通達
・社内アンケート
文書管理 ・マニュアル管理
・契約書管理
申請・承認 ・押印申請
・経費申請
・勤怠申請
・社内稟議申請
・出張申請
社内FAQ ・ナレッジ共有
・社内質問箱
社外の人とのやり取り ・プロジェクト管理
・ファイル共有
・コミュニケーション

【部門ごとの活用】

機能 活用事例
営業・顧客サポート部門 ・顧客情報管理
・案件管理
・コールリスト管理
・活動履歴管理
・見積書管理
・問い合わせ管理
マーケティング部門 ・タスク管理
・イベント管理
・制作進捗管理
・外注管理
販売管理部門 ・受注管理
・請求管理
・出荷指示管理
人事・総務部門 ・契約管理
・採用管理
・社員名簿
・入退社管理
・研修コンテンツ管理
経理・財務部門 ・商品管理
・入出庫管理
・棚卸管理
・原価計算
生産管理部門 ・プロジェクト管理
・生産計画管理
・工数管理
・作業内容/実績登録
・評価管理
システム部門 ・問い合わせ管理
・IT資産管理
・貸出機器管理
・ヘルプデスク窓口

このように、kintoneを活用すれば幅広い領域で、リアルタイムの情報を一元管理でき、幅広い領域で業務効率化や生産性向上を実現できるのです。

なお、ユーザー数に対して課金されるので、広い領域で活用するほどコストパフォーマンスも高くなります。

>>kintoneでできること・できないこととは?導入検討のポイントも解説

kintoneは何がすごい?活用するメリット

ここでは、kintoneの主要なメリットを6つ紹介します。

  • 業務アプリを素早く自社で改善できる
  • データをリアルタイムで共有できる
  • 情報を一元管理できる
  • さまざまなデバイスからアクセスできる
  • 社内外のコミュニケーションをシンプルにできる
  • 200種類以上の外部サービスと連携可能

それぞれ見ていきましょう。

業務アプリを素早く自社で改善できる

kintoneは自社で業務アプリを作り、改善できるツールです。ノーコードツールなので、ITスキルがなくても安心です。

また、現場で業務アプリの作成や改善ができるため、業務にフィットしたアプリの開発が可能です。実際に、kintoneの導入担当者の93%が非IT部門だと言われています。

引用:はじめての方へ。キントーンとは

このように、専門知識がなくても素早く改善サイクルを回したり、事業や状況の変化に柔軟に対応できたりするのがkintoneの大きな特徴と言えるでしょう。

データをリアルタイムで共有できる

クラウドサービスであるkintoneは、チームに必要なデータをリアルタイムで共有することが可能です。これにより、情報の鮮度が保たれ、意思決定のスピードアップにつながります

情報を一元管理できる

kintoneで管理できる情報は、顧客情報や案件情報、売上 情報、プロジェクトの進捗やワークフローの申請など多岐にわたります。

ビジネスに用いるほとんどの情報を一元管理できるため、データの検索性が高まり、必要な時に素早く利用できます

さまざまなデバイスからアクセスできる

kintoneは、PC・スマホ・タブレットなど、さまざまなデバイスから閲覧・操作できます。外出先でも更新でき、情報の鮮度を常に保てます。また、場所を選ばずに業務を進められるため、テレワークやモバイルワークにも適しています。

社内外のコミュニケーションをシンプルにできる

kintoneなら、チャットツールや社内SNSのように、シンプルかつスムーズなコミュニケーションが実現可能です。業務内容に応じて参加メンバーや共有する情報を選択すれば、必要な情報をタイムリーに共有できるでしょう。また、kintone内のフォーマットにデータを入力していくようなコミュニケーションもできます。

200種類以上の外部サービスと連携可能

引用:はじめての方へ。キントーンとは

kintoneは200種類以上の外部サービスとAPI連携、もしくはJavaScript/CSSによる連携が可能です。データ連携を活用することで、既存のシステムから乗り換えたり、新たに入力したりすることなく、サービスを利用できます

また、これまで個別に管理していたデータを連携することで、データ活用の幅が大きく広がるでしょう。

連携しているサービスの具体例としては、freeeやsansan、MoneyForwardクラウド、Microsoftなどが挙げられます。

kintoneの導入事例

ここからは、kintoneの導入事例を2つご紹介します。

なお、以下の事例はkintoneの公式サイトに寄せられているレビューとなります。トムスの導入事例は、以下のページをご覧ください。

>>kintone導入支援事例集

導入事例:日清食品グループ社

日清食品グループでは、決裁書等の申請承認業務や書類の回覧業務、商品開発のプロセス管理にkintoneを使用しています。

直感的な操作性やレスポンス、他システムとのAPI連携のしやすさが決め手になったそうです

日清食品グループ – kintone(キントーン)導入実績30,000社 – 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

導入事例:エネチェンジ社

エネチェンジでは、kintoneにより顧客管理や社内情報管理、FAQ管理を行っています。

当初はExcel形式のスプレッドシートで数千の顧客を管理していましたが、情報管理が煩雑になったため、kintoneの導入を決めました。

導入後は大量の問い合わせを効率的に管理でき、以前の15倍もの問い合わせに対応できるようになったとのことです。

エネチェンジ – kintone(キントーン)導入実績30,000社 – 導入事例 | サイボウズの業務改善プラットフォーム

kintoneの料金

 

ライトコース スタンダードコース ワイドコース
月額 1,000円/1ユーザー 1,800円/1ユーザー 3,000円/1ユーザー
最小契約ユーザー数 10ユーザー 10ユーザー 1,000ユーザー
アプリ数 ~200個 ~1,000個 ~3,000個
※必要に応じて上限の相談可
スペース数 ~100個 ~500個 ~1,000個
※必要に応じて上限の相談可

kintoneは初期費が無料で、毎月の利用料はユーザー数ごとの従量課金制を採用しています。全社の業務をkintoneで一括管理するような使い方ならば、特に割安になります。

30日間の無料お試し期間が用意されています。無料お試し期間が終了しても自動課金になることはないため、安心して使用感を試すことができるでしょう。

トムスはkintoneの導入から活用、 kintoneを使ったシステム開発まで伴走支援します

kintoneは、誰でも簡単にアプリを作成でき、業務の効率化を実現できるクラウド型ビジネスプラットフォームです。

業務アプリを素早く自社で改善できたり、データをリアルタイムで共有できたりするなど、さまざまなメリットがあります。すでに多くの企業に導入されており、業種や規模を問わず、幅広い業務に活用されています。

トムスは、有資格者がkintoneの導入からシステム開発まで伴走支援。kintoneの導入をご検討中の方はぜひご相談ください。

トムスの事例についてまとめたホワイトペーパーは、以下のページからダウンロードいただけます。kintoneの価格や導入の流れについても詳しく解説しているためご一読ください。