【グラフの達人への道 ~中級編その1~】
データラボの寺島です。
初級編では、「円グラフ」を使ってはダメなパターンについて解説しました。
では、「円グラフ」が強みを発揮するパターンは…。
例えば、「あなたは週にどのくらいの頻度でお酒を飲みますか?」
といったアンケートの集計結果を表現するとしたら、あなたはどのようなグラフを使いますか。
棒グラフにした場合、
これでも飲酒頻度の現状は伝わります。ただ、「週2回以上の“のんべえ”割合はどのくらいか」をみたい場合は、「毎日」と「週2~3回」の数字を合算してその大きさをはかる必要があります。もっと感覚的に捉えたいときには、円グラフがおすすめです。
円グラフにするとこんな感じです。
「毎日」と「週2~3回」を合わせた“のんべえ”は約3割というのが感覚的に掴むことができますね。全体の中の割合、いわゆる構成比を“パっと見”で掴む場合は円グラフが強みを発揮します。ただし、構成する要素が多すぎる場合は、円グラフだとかえってわかりにくくなってしまう場合があるので、帯グラフや棒グラフにしてみましょう。
さらに、飲酒頻度を男女別で比較したい場合は、どうでしょう。円グラフを男性のグラフ、女性のグラフで2つ並べますか?
男性、女性それぞれの状況を掴むことはできますが、男女の差を見てみようとするとちょっと難しいですね。複数の集団・グループを比較する場合は“帯グラフ”がおすすめです。
このように帯グラフにすると、男性と女性の差がわかりやすくなります。この例の場合は2つのグループ間における比較なので、何とか円グラフでも掴むことができますが、比較する集団やグループがさらに多くなってくると、円グラフでは難しくなります。
帯グラフがおすすめの事例として、そのほか「○○についての5段階評価」をグループ間で比較したい場合などにもよく使います。
複数の集団・グループ間で構成比を比較するのは「帯グラフ」。
これを理解できたあなたは中級レベル。