地方で圧倒的に足りないリカレント教育

執筆者
中川豊章
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リカレント教育とは?

リカレント教育とは、義務教育や大学教育などの基礎教育を終え、社会に出た後に改めて学ぶことを表します。義務教育はみな同じ勉強をしますし、大学では働く前に学ぶ内容を選んでいるので、社会に出てから必要になるスキルと乖離が生まれてきます。

そのため、社会に出てから必要なスキル、自分のステージアップの為に経験すべきスキルを学ぶことが必要とされています。日本人は海外と比較して圧倒的に足りていない分野とされているのが現状です。

リカレント教育が必要な理由

リカレント教育が必要な理由は、個人のスキルを上げることが企業の成長、日本の成長につながるからです。今までのように市場原理で会社が成長できる時代ではなくなり、高齢化による労働人口の低下も顕著になってきました。一人当たりの生産性を高めるしかないのです。

しかし、日本人は大人になると勉強をする癖がついていないので、上記データにある通り、大学への再入学も少ないとされています。
まあ大学に再入学することが正解ではないので参考データと思って頂ければと思います。「勉強しようと思う人が少ない。」程度で良いと思います。大学入学については費用も高いですし、時間もとられるということでお勧めはしません。

静岡(地方)の企業の方はこうやってリカレント教育を推進してほしい!

リカレント教育は大人になっても学び続けることです。お金もかかるし、時間もとられる。それでは長続きしません。そこで、お勧めするのが動画教材での学びです。インターネットがインフラとなり、大容量のデータを無料で素早くやり取りできるようになりました。

我々トムスも取り入れていますが、動画学習を社員に提供するという方法がお勧めです。
例えば、
 グロービス学び放題
月額1,980円で、ビジネススキルを中心とした学習コンテンツ100コースが学び放題
 Udemy
80000のオンラインコースが各コース1400円から
 Progate
プログラミング学習サービス
 Schoo
生放送授業を毎日無料で提供
 スタディサプリENGLISH 
日常英会話コース 月額980円~

少し前までは、勉強したくても内容によっては地方では勉強できないことがありましたが、今の時代はスマホさえあれば空き時間でいつでも勉強できます。投資金額も少なくて、学べる環境を作れるし、いつでも最先端の内容の授業が受けられるわけです。

スマホという時間や距離のハンデをなくしてくれるデバイスを有効活用することで、地方の企業は生産性を上げられるのではないでしょうか?

【おまけ】日本のサラリーマンはこう思われている?

アメリカ人「君の職業は何だい?」
日本人  「サラリーマンだよ」
アメリカ人「最高の職業じゃないか!」
日本人  「そんなことないよ」
アメリカ人「だって何もしなくても給料がもらえて、長くいれば勝手に給料が上がるんだろ?」

先日、ある講演会で聞いた日本のサラリーマンを揶揄する一幕でした。これはよく本質をとらえていて、昭和と平成の日本のサラリーマンは年功序列、終身雇用の社会の中で会社の中で成果を出せば、市場での需要と関係なく定年まで生活することができました。なぜこんなことができたのか?それは人口が増加して、消費が伸びて、会社は儲かるという、市場原理の中で利益を上げていたからです。人口が増えている時代は、言い方は悪いですが「根性論で残業して頑張れば会社が成長する時代」でした。

そして、会社自体が自然に成長することがなくなった今、頼るべきは個の力という時代に差し掛かっています。この個の力を高めるために必要とされるのが、「リカレント教育」。海外からこんな風に思われるのは大和魂からしても、受け入れがたいですよね。皆でリカレント教育を推進して、成長する日本経済を作っていきましょう!