静岡の企業でもホラクラシー組織・ティール組織は成り立つのか?

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ホラクラシー・ティール組織について知る

※ホラクラシー組織とティール組織は異なる概念ですが、理解しやすいように同様の部分のみ切り取って解説しています。

 ホラクラシー・ティール組織という言葉はインターネットで検索すると難しい言葉が羅列されているサイトが出てきます。正直捉え方次第の部分もあり、人によって解釈の違いがあります。

簡単に言えば「トップダウン型の経営を極力抑えて、社員の個性と自主性を最大限発揮させて経営に生かす組織」と捉えています。トムスとしては「組織の階層構造が浅く、フラットである」ということも言えると思います。ちなみにトムスも限りなくティール組織に近い形の組織に近づけて、社員の能力を最大限発揮できる環境づくりを目指している最中です。

今までのトップダウン型組織の欠点とは?

トップダウン型の組織は脅迫型マネジメントと訳される場合があります。これは、社長や上司の決定事項がすべての権限をもっており、個人の考え方は完全に無視された状態で意思決定がされることから始まります。トップダウン型の深い階層の組織の場合、出世することがその会社の中での唯一の生存方法になるため、自分の意志に反したとしても上長の言うことも聞かなければなりません。この、脅迫めいた組織の状態は健全でしょうか?

答えは半分正解、昔は正解だったといえます。少し前までは、ビジネスにおいても、最適解というものが存在し、経験豊富な上長の判断は正しいものであることが多かったと思います。

しかし、現代はどうでしょうか?情報量が爆発的に増えて、たとえ経験豊富な上司であっても、最適解を示すのは難しい。上司からの決定事項よりもベターな選択があるのではないか?と感じたことがある方は少なくないはずです。そして、最適解でない選択肢を部下に押し付けることで、求心力がなくなり、皆様もSNSやテクノロジーに疎く、信頼関係が崩れ、部下は成長せず、組織が崩れているという負の連鎖が始まるのです。

ホラクラシー・ティール組織は何故求められるのか?

前段でも記述しましたが、今は正解がなく、多くの情報から、ベターな解を選ぶ時代となっています。なぜなら正解を知っている人が不在の時代だからです。過去の経験から判断するのは危険と思った方がいいですね。

そこで、求められるのがより多くのメンバーの自主性、個人の知見、アイディアです。千差万別の考え方もそうですが、より多くの経験値から出てきたアイディアを集約して形にすることが正解への近道です。そのためにはトップダウンで進めるのではなく、ボトムアップ型にしていくことがより重要とされています。ボトムアップについては以前から必要性が説かれていましたが、ホラクラシー・ティール組織と何が違うのでしょうか?

ホラクラシー・ティール組織はボトムアップ型の1種といってもいいかもしれません。違いは上長へ上申するのではなく、アイディアや考えがあれば、「まずやってみる」という権限があるというところです。ホラクラシー・ティール組織はボトムアップ型の進化系といえますね。

まずやってみて、うまくいったら結果から予算がついて、協力する仲間も増えて、さらに拡大する。そういった自然原理と似た形で成長していく組織です。では、静岡の企業でもホラクラシー組織・ティール組織は成り立つのでしょうか?

答えは、今の状態では難しいかもしれないです。別記事でも触れましたがリカレント教育という大人の学びが進まないと、この組織の強み自体を理解ができないと思います。世の中の情報量が増え、だれでも他人の知識にいつでもアクセスできるようなっていても、自分の経験が最も尊いと考えている経営者や管理職は静岡にまだまだいます。

世の中の変化とテクノロジーの変化、より広い視野に立つことの重要性などを理解しなければ、組織を大きく変えて自由闊達で、変化し続けるホラクラシー組織・ティール組織には変われないでしょう。

難しいとはいっても、静岡の企業が生き残るためにはホラクラシー組織・ティール組織の考え方の一部でもまねしてみることは大切かもしれません。まずは、トムスがホラクラシー組織・ティール組織の成功事例を配信してみたいものです。