更年期症状で仕事をあきらめないために 早めに婦人科とつながろう

更年期の女性が仕事を続ける上で、管理職やリーダーのような重要なポジションに立つことはよくあります。仕事を続けながらも、更年期特有の課題や不調について理解し、無理せずに早めに適切なサポートを受けることが大切です。

 

1.更年期とは

更年期は、閉経前後の約10年間にわたります。日本人の平均閉経年齢は50.5歳で、一般的には45~55歳頃が一般的です。閉経は最後の月経から1年以上月経がない状態を指します。

 

2.更年期に現れる不調の原因と症状は

更年期は主に卵巣機能の低下に伴う女性ホルモンの減少が原因ですが、性格や体質、環境的な要因も影響します。症状には疲労感や肩こり、腰痛、汗の増加、冷えやすさ、イライラ感、睡眠障害などがあり、症状の程度は個人差が大きいです。

 

3.更年期障害はがまんせずに治療しよう

更年期障害は、生活に支障をきたす更年期症状の状態で、これがQOLに影響を及ぼし、働く女性にとっては仕事に悪影響を与え、離職につながることもあります。治療法としては、ホルモン補充療法や漢方治療、薬物療法、カウンセリングがあり、症状の程度や個人の状態に応じて選択されます。症状が厳しい場合は、早めに婦人科を受診し、適切な治療を検討することが重要です。

 

4.更年期症状で仕事をあきらめないために

更年期世代で体調不良が続く場合、早めに婦人科を受診し、症状の原因を確認しましょう。症状は個人差が大きく、頭痛や肩こりなども含まれます。ドクターショッピングを避け、早期診断で他の病気の可能性も確認できます。更年期症状の治療を受けることで、仕事との両立が可能で、睡眠障害などの影響も軽減できます。治療によりつらい期間を5年程度で乗り切りましょう。

 

5.事業主の皆さまへ

40~50代の更年期世代の女性は、経験豊かでキャリアを積んだ重要な人材です。以前は女性の早期退職が多かったため、更年期症状の健康課題は新たな焦点となりました。職場ではまず、更年期に関する基本情報を共有し、女性従業員がヘルスリテラシーを高め、必要なら治療を受けられるようサポートすることが重要です。職場全体がこの世代の健康状態を理解し、更年期症状による離職を防ぐための制度を検討することが求められます。

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